アルゴンプラズマ手術
やべ耳鼻咽喉科では、アレルギー性鼻炎の患者さんに対し、新しい治療法として「アルゴンプラズマ手術」を行っております。
■アルゴンプラズマ手術とは・・・
「アルゴンプラズマ手術」というのは、ペンのように細長い手術装置の先からアルゴンガスを噴出させて鼻の粘膜を焼灼凝固させます。凝固するのはアレルギー性鼻炎のアレルギー反応の場となっている「下鼻甲介」です。つまりアレルギー反応を起こす部分の粘膜を焼いて固めてしまい、反応させなくします。
アルゴンプラズマ手術の特徴は、非接触性に凝固するため出血がほとんどないことと、瞬時にある範囲内を凝固出来るため、手術時間が大変短い(5〜10分)ことがあげられます。“鼻の中を焼く”というとかなり危険な手術と考えられる方もおられると思いますが、これまでにもレーザーを使った下鼻甲介の焼灼凝固手術は行われてきました。
それよりも、さらに安全性を追求したのが「アルゴンプラズマ手術」です。
手術直後は、
焼灼した粘膜に「かさぶた」が付着するための鼻閉が悪化しますが、しかしそれも1週間程でおさまり、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの症状は徐々に改善します。
Point・・・この効果は一生続くものではありません。アルゴンプラズマ手術で焼灼凝固した組織が再生し、元に戻るため1年から2年おきに手術しなくてはアレルギー症状は再発します。しかし、確実な効果がある治療法ということも確かです。
第1回アルゴンプラズマサージェリー研究会で、手術から3ヶ月後の通年性アレルギー性鼻炎の患者さんからとった統計では98%に鼻づまりの改善がみられ、鼻水は78%、くしゃみは60%の患者さんが改善しています。
「アルゴンプラズマ手術」は入院なしで外来で出来る手術ですが、麻酔(鼻内に薬液をしみこませたガーゼを入れて待っていただきます。)に1時間〜1時間半、手術に5〜10分程かかります。
■手術費用について
費用は、保険適用の手術のため1回の手術費用は7,000円〜1万円位です。
初診の際に鼻内を拝見し、手術適応がある場合は予約制で手術を行っております。 |