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Tea-break・・・矢部院長からのちょっといい話

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○ 2022年8月 「のどの痛み」について

 ことしは梅雨明けが東京では6月と例年より早かったので何だか夏が長い気がします。8月は8月7日が立秋ですから暦の上ではもう秋が始まりますが、実際はまだまだ夏の暑さは続いています。皆様いかがおすごしでしょうか。

 この夏のむし暑い最中になぜか朝、目ざめると「のどが痛い」とびっくりすることはありませんか。「ちゃんとふとんをかけて寝たのに寝冷えをしたのかしら?」なんて考えてしまいます。寝冷えということもあるとは思いますが、原因は全く別のところにある可能性もあります。今は寝るときもたいていクーラーをつけて寝ます。これは熱中症にならないために必要なことです。
 しかし、朝、目ざめるとのどが痛い、あるいはそこまでいかなくてものどがイガイガする。とても不愉快ですね。しかも1日だけでなく何日も続くこともあります。なぜでしょう。原因はズバリ「鼻」です。たいてい夕食にアルコールをのんで、そのまま寝て翌日のどが痛くなるというケースが多いようです。そうでない方ももちろんいらっしゃいますが、どこが鼻に関係しているかというと、「アルコールを飲んで、そのまま寝て」というところです。
アルコールを飲むとどうしても鼻の粘膜が膨張してしまい鼻で呼吸がしづらくなります。つまり正常の鼻呼吸がしづらくなります。人間の正常の呼吸は鼻呼吸ですが、それができないとなると口呼吸をすることになります。すると、外界の乾いた、冷たい空気がのどに直接入ってくるため、朝にはのどがヒリヒリ、イガイガしてしまいます。寝る時はクーラーはほどほどにした方が翌朝の「のどの痛み」は避けられます。

「鼻呼吸でも外界の乾いた冷たい空気がのどに入るじゃないか」という疑問をもつ方もいらっしゃるでしょう。鼻で空気を吸うと、鼻が加湿と加温をしてくれるため、口呼吸よりのどにとってはずっと楽なのです。鼻内の粘膜には凸凹がたくさんあって鼻で吸った空気はすっとのどには入れず、湿度と温度を与えられてからのどに入ります。
 口呼吸では湿度も温度も少ししか与えられずに空気はのどに入ります。
 それともう1つ。口呼吸のときにはいびきをかきやすくなります。アルコールを飲んで寝たときの夜の方がよりいびきをかきやすくなりますよね。

 夏以外の季節でもアルコールを飲んで寝るとやはりのどが痛くなりやすくなります。東日本では冬は空気が乾燥する季節です。ですから特に夏に多いという訳ではありません。夏はクーラーを使って湿度や温度の調節をするため、ことさらのどのイガイガを感じやすいのかもしれません。

ではアルコールを飲んで寝る時はどうすればのどが痛くならずにすむでしょうか。
@加湿器を使う。
加湿器は冬だけのモノではありません。冬以外の季節にも働いてもらってください。
患者様のお話ですが、洗濯物を部屋干しにするという方もいらっしゃいました。
要するに加湿をするということです。

A点鼻液をつかう。
市販のスプレーではなく医療機関で処方してもらって下さい。これを就寝前につかいます。

Bマスクをして寝る。
昼もマスク、夜もマスクじゃ気がすすまないでしょうが、昼と夜では使う目的が異なります。昼は感染防止のため、夜はのどの乾燥を防ぐためです。朝までにマスクをとってしまってもかまいません。

 @〜Bはもちろんアルコールを飲まない夜にやっていただいても良いですよ。
皆さんのお話を伺っているとどうも出張の際にのどの変調をきたす方が多い気がします。出張 → アルコールがついてくる → ビジネスホテル → 朝のどがいたいという方が多い印象です。

快適に夏をすごすために湿度の高い季節でもありますが、時と場合によっては湿度が足りなくなってしまうこともあります。のどの乾燥に充分気をつけておすごしください。

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