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Tea-break・・・矢部院長からのちょっといい話

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○ 2025年4月 舌下免疫療法と花粉症後症候群について

 ここのところ季節が大きく冬から春へと移り変わりました。
一番大きく変わったのは花の景色だと思います。特にすばらしいのは桜の景色です。
桜の花が毎日変わってゆく様子を見ているだけでも日本人に生まれてよかったと思います。

 しかしスギ花粉症の方々は同時に花粉症の症状がつらいと思います。また今シーズンの花粉飛散数の統計が出ていませんので正確な事は言えませんが、印象としましては花粉の数はかなり多そうです。
毎年この季節、花粉症の症状がひどい季節に「舌下免疫療法をやろうかな。」と考える方も多いと思います。実際にはスギの舌下免疫療法をはじめるのは6月〜ですが、でもその準備としてスギの抗体の検査(血液検査)もやらなくてはなりませんのでもう医療機関を訪ねていただいてよいと思います。
少なくとも3年間と時間のかかる治療法ですが、スギの舌下免疫療法を行っている患者さんたちを拝見すると昨年からスギの舌下免疫療法を始めた方でもかなり有効で楽になったとおっしゃっておられました。特にスギ花粉症の症状が強い方は一度、舌下免疫療法をためしてみてはいかがでしょうか。

 今回はもう一つの話題があります。 花粉症というのはアレルギー性鼻炎ですから、花粉がなくなればアレルギー性鼻炎の症状はもちろんなくなります。ところが花粉症のアレルギー性鼻炎の症状は皆さんかなりひどく、しかも2〜3ヶ月間続きます。このためごく一部の方々ですが鼻炎が副鼻腔炎に進む場合があります。毎年4月〜5月に、それまでは(花粉症の間は)透明な水溶性の鼻漏だったのが、ある日黄色い粘調な鼻漏になり、頭も重くなったり、痰がからんだりする方が少数ですがいらっしゃいます。こういう方は上咽頭を拝見すると黄色い鼻漏や後鼻漏がべっとり付着しています。 

このような場合はこちらも副鼻腔炎として薬を処方してゆきます。
花粉症というのは鼻にとってもかなりストレスになっているので、鼻漏が透明であってもたとえばアルコールは控えるなど十分に気をつけた方がよいと思います。}
実は4月〜5月の花粉症後症候群と言ってもよい方が毎年少数ですが必ずいらっしゃいます。
何か変だなと思いましたらお早めに耳鼻咽喉科を受診して下さい。

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