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Tea-break・・・矢部院長からのちょっといい話

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○ 2005年10月 「ヘッドホンステレオで音楽を聞くと耳が悪くなりますか?」

えっ!ヘッドホンステレオで音楽を聞いていると耳が悪くなるって本当なの???

答えは、・・・「耳が悪くなる場合もあります。」
毎日ヘッドホンステレオで音楽を楽しんでいるあなた、少しむずかしい部分もありますが、最後までしっかり読んでくださいね。

音を聞くことが原因で耳が悪くなる(難聴になる)場合、次にあげる4つの点が関係してきます。

  1. 音圧:音の大きさと考えてもらうとわかりやすいです。大きな音ほど難聴になりやすいです。
  2. 音を聞いていた時間:長時間聞いているほど難聴になります。
  3. 音の周波数:比較的高い周波数の音をきくと難聴になりやすいと考えられています。
  4. 聞く人個人の感受性:同じ音を同じ大きさで同じ時間(つまり1)〜3)が同じ条件で)聞いていても耳が悪くなる人とそうでない人がいます。

たとえば、音(音圧)があまり大きくなくても、聞いている時間が長い場合は耳が悪くなることもあります。また、高い周波数の音であっても、音(音圧)や聞いている時間が小さく短ければ問題ありません。

さて、ヘッドホンステレオで音楽を聞く場合、音の周波数と個人の音に対する感受性は変えられません。大きな音(音圧)で長時間続けて使用しなければ、ご安心下さい、まず耳が悪くなることはありません。しかし、音(音圧)又は聞く時間のいずれかを大きくすれば耳が悪くなることがあります。

☆One Point

では、どうすればよいのでしょうか?

うるさい場所(例:地下鉄の中)でヘッドホンステレオを聞くときは誰もがボリュームを上げているものです。

そこで、予防法です。

うるさい場所でヘッドホンステレオを使う前に、一度静かな部屋でヘッドホンステレオをきき、その時にヘッドホンステレオで音楽などを聞きながら会話ができるぐらいの音の大きさにすることです。(多分ちょっと音の大きさが物足りない方もいるかもしれませんが・・・重要なことですよ)

これが適正なボリュームレベルなんです。そして、うるさい場所で聞く際にもこれよりあまり音を大きくしないことです。あわせて、長時間連続の使用もやめましょう!決して、ヘッドホンステレオを聞きながら居眠りなどしないでくださいね。

つまりくり返しますが、適正な音の大きさで、長時間聞き続けていなければヘッドホンステレオを使っていても大丈夫です。ヘッドホンステレオはどこでも音楽を楽しんだりできる便利な機械ですが、安全に正しく楽しんでくださいね。

もしも聞こえに不安を感じた場合は、すぐに耳鼻咽喉科にご相談下さい。詳しい聞こえの検査ができます

 

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