Tea-break・・・矢部院長からのちょっといい話
当月のTea-break > tea-breakバックナンバー
○ 2006年6月 声変わりはなぜおこるのでしょうか?
声変わりは、もちろん病気ではありません。
しかし、男性全員におとずれ、自分のからだなのに、自分の思うようにならない、という点でとまどう人も多いと思います。
こどもからおとなに成長する時、男性は男性らしく、女性は女性らしくなり、これを第二次性徴といいます。男性は13〜14歳ごろで、女性はこれより2歳ぐらい早く始まります。
「声変わり」は男性の第二次性徴のひとつで、
・高い声がでない。
・声が裏返る。
・声がかすれる。
などの症状があります。
男性ではこの時期、のどぼとけが急激に大きくなり、外からも目立つように(アダムのリンゴ Adam's apple)なります。のどぼとけの内側に声帯があり、この時期には声帯も急に前後に長さがのびます。
しかし、発声を調節する筋肉の発育が伴わずに、発声の異常がおきると考えられています。この時期を変声期と呼びますが、3ヵ月から1〜2年間ぐらい続きます。
変声期は、はじめは高い声がでなくなり、歌もうまく歌えず、子どもさん御自身は、自分の声の変化に驚き、いらいらすることもあります。しかし病気ではなく、おとなになるための変化ですので、安心させるようにして下さい。徐々に声は低くなって安定してきます。
女性の場合は、第二次性徴でも声帯の長さはわずかしかのびず、声の変化(低下)は軽く、御本人や家族も気づかないほどです。
変声期が2年以上続く場合は治療が必要になることもありますので、耳鼻咽喉科を受診して下さい。
▲ページトップへ
|