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Tea-break・・・矢部院長からのちょっといい話

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○ 2008年6月 子どもの急な耳の痛み、どうすればいいですか?

 夜中や休日に、こどもが耳をとっても痛がって泣き出しました。耳鼻咽喉科がみつからない場合、どうすればよいでしょうか?

 子どもさんが、夜中に突然「耳が痛い」と訴えた場合、その原因は急性化膿性中耳炎が最も多いのです。かぜぎみであったり、黄色い鼻汁がズルズルしているなと思っていたら、夜中に急に泣き出して、「耳が痛い」と言ってねむれなくなってしまった、というのがたびたびみられる経過です。突然痛くなることが多いので、はじめての場合、親御さんは大変驚いてあわててしまうと思います。でもここで「夜中に急に耳が痛くなるのは、急性化膿性中耳炎が多い。」という知識と応急処置を知っていれば、あわてずに落ちついて対処できます。

 まずやらなくてはならないことは、痛みをとってあげることです。こどもさん用の解熱鎮痛薬(のみ薬または座薬)を用意しておけば対処できます。解熱鎮痛薬には解熱作用と鎮痛作用がありますので、高熱が出た場合と痛い場合の両方で使うことができます。必要最低限を使って下さい。

 夜中に強い耳の痛みを訴えられた場合、とりあえず解熱鎮痛剤で痛みをとり、翌日、耳鼻咽喉科を受診して下さい。受診が翌日になってもかまいません。

 もしも、耳の痛みを強く訴えた後に、耳の穴から膿汁のような耳だれがでてきた場合、これは急性化膿性中耳炎で、鼓膜に自然にあながあいたと考えられます。中耳腔にたまっていて痛みや発熱の原因になっていた膿汁が外へ出てくれると痛みもおさまり、解熱します。この場合も翌日に耳鼻咽喉科を受診して下さい。

 耳の痛みがなくなっても急性中耳炎が完全に治ったわけではありませんので、翌日、子どもさんが元気になっていても耳鼻咽喉科を受診するのを忘れないで下さい。

 

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