Tea-break・・・矢部院長からのちょっといい話
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○ 2015年4月 はなかみ練習器について
桜、桃、レンギョウ、チューリップ、スイセン…と1年中で最も花の多い季節になりました。屋外での活動も気持ち良いですが、ヒノキの花粉症の方はもう少し、5月上旬ぐらいまでつらいでしょうががんばって下さい。
今回は子どもさんになるべくはなをかんでもらうための手助けとなるようなものの御紹介です。
復習になりますが、正しい鼻のかみ方は次の4点です。
①片方ずつかむ。反対側の鼻を押さえてかみます。両方いっしょにかんではいけません。
②鼻をかむ前に口から息を吸う。鼻をしっかり押し出すために空気を吸って準備をします。
③ゆっくり、少しずつかむ。一度にかまない。
④強くかみすぎない。少しずつやさしくかんで下さい。
けっしてむずかしいことではありませんが、少しだけ練習が必要です。
小さいお子さんたち(2才〜)を拝見していますと、ハナをかむよりも、すすっている子どもさんの方がずーっと多いです。すするのは簡単。手も使わずにいつでもどこでもすすることができますが、ハナをかむとなると両手を使い、しかもティッシュペーパーを用意しなくてはいけません。今、子どもさんがいる場所で、手をのばせばティッシュペーパーが手に入るという場合は別ですが、ティッシュペーパーがない場合たぶん、たとえ同じお部屋の中であっても、わざわざ歩いてまでティッシュペーパーをとりに行かないだろうと考えられます。遊びに夢中になっている場合はなおさらです。すするか、そででふいてしまうでしょう。どちらも「うーん。やめてほしい。」と思います。どちらも鼻の中には鼻汁がまだまだのこり、きれいに鼻汁をとりさることはできません。「すする」というのは漢字では、「啜る」と書きます。少しむずかしい漢字で、普段はまず使いません。「啜る」の意味のひとつに「たれた鼻じるを息といっしょに吸う」というものがあります。まさに今回のテーマにぴったりです。
でも小さいお子さんにとってハナを正しくかむことは意外とむずかしいのです。
一応2才ぐらいからハナをかめると言われています。しかし、外来でみていますと、これがなかなかむずかしい。中には小学校1年生になってという場合もあります。
そこで、新しく、はなかみ練習器ができました。その名も
はなかみ練習器「はなかめるゾウ」 >詳しいパンフレットはこちら
なぜ「ゾウ」なのかと言いますと、しっかり鼻から空気を出すことができるとゾウさんが3頭でてくるからです。
①片方の鼻にノーズピース(青い部分)の細い方を入れる。深く入れなくてけっこうです。
②もう片方の鼻を指でおさえる。
③息を大きくすいこむ。
④青いノーズピースに鼻から息をふきこむ。
するとゾウさん3頭のついた風船がでてきます。
しくみはいたって単純です。これを右の鼻と左の鼻とで何回か練習してみて下さい。
>製品紹介ホームページはこちら
練習がおわりましたらいよいよ本番です。青いノーズピースのかわりにティッシュペーパーを片方の鼻にかぶせ、もう片方の鼻をおさえてフンッとやってもらいます。じょうずにできましたら、おおげさにほめてあげましょう。鼻汁が出ていない時から練習しておくと、いざ鼻汁が出てきた時にとても役に立ちます。はなかみ練習器「はなかめるゾウ」は当院外来でも販売しています。(定価600円のところ特価540円+消費税)
はなかみ練習器で、子どもさんたちにハナをかむことは、実は楽しいことなんだ、と感じてもらえればよいのにと思います。
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