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Tea-break・・・矢部院長からのちょっといい話

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○ 2018年12月 2019年花粉飛散予測とスギ花粉の舌下免疫療法について

 ことしもいよいよ最後の月になりました。皆様ことしはどんな年でしたか。よいことがたくさんあった年であればと思います。

 関東地方にお住まいの方はことしのスギ花粉が大変多く、スギ花粉に悩まされた春から始まった印象が強いのではないでしょうか。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」で、もう今ごろはスギ花粉症のつらさを忘れていませんか?

 早いもので、もう2019年春のスギ、ヒノキ花粉の飛散予測がいろいろ出ています。

 スギ・ヒノキ花粉予測には、大まかにみて次の2点が大きく影響します。

@前年の夏の日照時間、雨量などの気象条件のデータ
A前年春に多量に花粉を飛散させたか否か。

 2018年は、@はスギの木にとってはとても条件が良かったのです。しかしAが関東では2018年にスギ花粉が多量に飛散しており、2019年はそうそう多量には飛散しないのではないかとも考えられています。

 たとえば、株式会社ウェザーニュースの「第一回花粉飛散傾向(スギ・ヒノキ・シラカバ)」では、「東日本を中心に6年ぶりの大量飛散」とありますが、一方ではNPO花粉情報協会理事の村上貢司氏は、「東京(千代田区)では、ことし(2018年)の飛散量が10年平均を著しく上回っていたため、来年(2019年)は今年(2018年)を下回り、10年平均をやや下回る見込み」とのことです。
今後、12月になるとウェザーニュースの第二回花粉飛散傾向も発表されると思いますし、まだまだ「予報」、「予想」の段階なのですが、極端に少ないという予想はないので、少なくとも平年並みは覚悟しておいた方が良さそうです。そしてこの「平年並み」に注意しなくてはいけません。平年というのは2009〜2018年の10年間の平均値です。これが、10年前よりかなり高い値になっています。ですから平年並みにスギ花粉が飛散してもかなりつらいといえます。

 そして毎年12月にお話している様に、スギ花粉の舌下免疫療法を始めようかなと考えている方はなるべく早く舌下免疫療法をやっている医療機関を受診して舌下免疫療法を始めましょう。スギ花粉の舌下免疫療法は、12月中までしかはじめられませんので御注意ください。1月〜5月は、多少なりともスギ花粉が飛散していると考えられ、スギの舌下免疫療法は始めることができません。

 「12月から始めて、来年のスギ花粉症にきくのかしら」とお考えの方もおられると思います。完全にアレルギーの薬がいらないというほどはききませんが、かなり症状は軽減されます。来院回数もはじめは2週間に一度くらいですがすぐに1ヶ月に一度になります。1ヶ月に一度位であれば3年間通院できるのであれば舌下免疫療法をお勧めします。

 ダニ・ハウスダストの舌下免疫療法はいつでも開始できますが、スギ花粉の舌下免疫療法は、毎年12月中に始めないと、次は来年6月くらいしか始められません。スギ花粉の舌下免疫療法をやろうかなと考えている方はなるべく早めにおいで下さい。春のゆううつな季節を楽にすごすことができます。

〇舌下免疫療法の過去の関連コラム
・2018年8月 舌下免疫療法について (2018年)、補聴器医療控除の件
・2017年12月 スギの舌下免疫療法について
・2017年6月 スギの舌下免疫療法と6月に増える耳の訴え
・2016年12月 スギの舌下免疫療法(シダトレン)について

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