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Tea-break・・・矢部院長からのちょっといい話

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○ 2021年6月 帯状疱疹とワクチン、新型コロナウィルス感染症について

 道を歩いていますとアジサイの花がとてもきれいに咲いています。しかしその咲いている場所が「アレッ、こんなところにアジサイあったかしら?」というくらい意外な場所なんです。しかも葉も青々として、6月〜7月以外の月では見られない元気なアジサイをみる事ができます。皆様、お元気でおすごしのことと存じます。

 前回(2021年4月、5月)のコラムでは、帯状疱疹とワクチンについてのお話でした。今回は、まず前回のお話の補足をいたします。
前回のお話では帯状疱疹は予防できる病気となっていて、当院としては、帯状疱疹ワクチンのシングリックスをお勧めするというお話でした。本日はこのシングリックスの短所を補足いたします。短所というか副反応です。シングリックスは筋肉注射です。(水痘ワクチンは皮下注射です)前回の表では、副反応の欄に水痘ワクチンは、「接種部位の痛み、腫れ、発赤」だけなのですがシングリックスは、「接種部位の痛み、腫れ、発赤、筋肉痛、全身倦怠感、発熱」と筋肉痛、全身倦怠感、発熱が加わっています。これは筋肉注射のためと考えてもよいと思います。今話題の新型コロナウィルスワクチンも筋肉注射です。

 筋肉注射である新型コロナウィルスワクチンは、皮下注射であるインフルエンザワクチンに比べると、筋肉痛、全身倦怠感、発熱などの割合が高いようです。必ずしも同列にできませんが、筋肉痛、全身倦怠感、発熱などの副反応は筋肉注射についてまわるようです。
 シングリックスの場合、発熱は高いと38℃位まででることがありますが、何もしなくとも1日で解熱する方が多いようです。どうしても心配な方は高熱が出ましたらカロナールなどの解熱剤を使ってください。表にありますようにいずれ3日〜1週間で消失します。前回は副反応についてあまりふれませんでしたが、注射を受けて実際とても気になることはこの副反応かなと考えて追加いたしました。

 もうひとつは、新型コロナウィルス感染症に関することです。
当院は耳鼻咽喉科ですので、時々、嗅覚障害、味覚障害を訴えて受診される方もいらっしゃいます。お話をうかがって、今は発熱していなくても発熱したということがある場合などは新型コロナウィルス感染症の疑いもあるため、PCR検査を受けていただきます。当院でもPCR検査はできます。結果は翌日に出ます。PCR検査の費用はかかりません。PCR検査が陰性であれば、通常の嗅覚障害や味覚障害の検査・治療を行います。PCR検査が陽性の場合は、つまり新型コロナウィルス感染症であった場合は保険所からの指示に従って、自宅待機か、ホテル宿泊か、病院入院となりますが、当院受診の方は皆様比較的お元気な方が多い印象です。全身状態が良い方がほとんどです。
ザッと流れはこのような感じです。

PCR検査は、嗅覚障害、味覚障害以外の症状でももちろん行うことはあります。
まだまだ日本各地に緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が出されている状態です。
1日も早くいつもの毎日に戻って欲しいと切に願います。

 

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