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Tea-break・・・矢部院長からのちょっといい話

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○ 2008年4月 急性中耳炎に対するさまざまな御質問にお答えします。Part3

 急性中耳炎に対するさまざまな質問にお答えします。最終編

7.急性中耳炎のとき、学校へ行ってもいいですか?

 おふろは2−3日はさけて下さい。耳が痛かったり、熱があるという急性期の症状があるときは、体が温まるような行動(入浴、激しい運動、飲酒など)はやめましょう。急性期の症状を悪化させます。急性期の症状がなくなれば入浴は可能です。

 シャンプーやシャワーなど耳の中にお湯が入りそうな行為は、鼓膜に穴がなければ、急性症状がなくなればできます。鼓膜に穴がある場合(鼓膜切開の後や自然に鼓膜に穴があいて耳だれが出てきた時など)は、通院中の耳鼻科医に御相談下さい。

 できれば、鼓膜の穴がふさがってからの方がよいのですが、耳だれが止まっていれば耳栓(水をはじく青梅綿の綿球が理想的です。)を用いて洗髪して下さい。

8.急性中耳炎のときにプールに入ってもよいでしょうか?

 急性中耳炎の時にはプールに入らないで下さい。鼓膜に穴があいている場合(鼓膜切開の後や、自然に鼓膜に穴があいて耳だれが出てきた時)は、シャンプーの時と同じように、プールの水(雑菌や塩素系消毒剤が含まれています)が鼓膜の穴から中耳腔に入り、急性中耳炎を悪化させる恐れがあります。

 また、鼓膜に穴があいていない場合でも、水泳中の息継ぎの時にプールの水が鼻腔→上咽頭へ入ってきます。気道粘膜にとって有害な物質が含まれている水が入ってくると、炎症の治癒過程を遅らせます。

 時には急性中耳炎から滲出性中耳炎に移行してしまうこともあります。滲出性中耳炎は、急性中耳炎と異なって耳痛はありませんが、耳の聞こえが低下します。子どもさん本人が難聴を訴えることが少ないため、見逃されがちです。耳の痛みがとれたからといって急性中耳炎が完治したわけではありません。
耳鼻咽喉科で「治りましたよ。」と言われるまで、治療をきちんと続けて下さい。

 

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