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Tea-break・・・矢部院長からのちょっといい話

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○ 2018年2月 2018年 ことしも花粉症対策を始めましょう

 まだまだ寒い日が続いていますが、日に日に陽光は明るくなってきています。今頃の季節になると東京でもウグイスの鳴き声を耳にする事があります。ウグイスの鳴き声を聞くと春の訪れを知り、花粉症を思い出して鼻がムズムズしてくるという方もいらっしゃると思います。いよいよ花粉の季節が近づいてきました。花粉症の方にとっては、花粉症さえなければ春の心はのどけからましだったのにという心境だと思います。

 そこで、まず2018年の花粉の予測です。前回2017年12月のコラムの時点では、2018年の花粉は2017年より多いところと少ない所があるという予測でした。ところがその後、やや上方修正されて、九州の一部を除いてどこも2017年より多いという予測に変わりました。
 花粉症の方にはありがたくない修正です。今後、雪や雨がたくさん降ることがあれば別ですが、そうでなければ、花粉は昨年より多く飛びそうです。そして、過去10年平均よりも多く飛ぶでしょう。

 これは、昨年2017年2月ここにのせたものと同じになりますが、もう一度のせます。昨年との違いはほとんどありませんが、治療薬として新しい薬剤(抗ヒスタミン薬)が少しずつでてきています。最近発売されたものは眠けが少ないものが多く内服しやすいと思います。

 花粉症の症状は早い方は1月から出ている方もおられますが、大部分の方は2月中旬ごろから出現すると思われます。花粉症の方も、今は症状が何もないので安心していると思いますが、ぜひ今のうちに耳鼻咽喉科へ行って内服薬をもらい、症状のない2月上旬から薬を使っていただきたいと思います。早め早めの準備が必要です。

■スギ花粉症の治療

アレルギー性鼻炎の治療として、次の4点があげられます。

(1)セルフケア(原因抗原であるスギ花粉をよせつけない)
(2)薬物療法
(3)手術療法
(4)アレルゲン免疫療法

このうち、だれでも比較的手軽に実行できることとして、(1)と(2)についてまずお話しいたします。

(1)セルフケア(スギ花粉の回避)

外出時
①花粉情報に注意する。
②飛散の多い時の外出を控える。外出時にマスク、メガネを使う。
③表面がけばだった毛織物などのコートの使用は避ける。

帰宅時
④帰宅時、衣服や髪をよく払ってから入室する。洗顔、うがいをし、鼻をかむ。

在宅時
⑤飛散の多い時は窓、戸を閉めておく。換気時の窓は小さく開け、換気は短時間にとどめる。
⑥飛散の多い時のふとんや洗濯物の外干しは避ける。
⑦掃除を励行する。特に窓際を念入りに掃除する。

(鼻アレルギー診療ガイドライン2013)
これらは治療の第一歩で患者さんのみができることです。

(2)薬物治療

薬物を使う治療で、まず皆さんが思いうかべる治療法だと思います。
最初に「初期療法」と呼ばれる薬の使い方をおすすめします。
花粉症の初期療法は花粉が飛びはじめる前から花粉症の薬(内服薬や点鼻薬)を使いはじめるという治療法です。たとえば、東京では2月上旬から始めることが望まれます。症状が出ていないのに薬を使うことに抵抗を感じる方もいらっしゃると思いますが、次のような効果(いいこと)があります。

①花粉症の症状が始まるのが遅くなる。
②花粉症の症状が軽くなる。
③薬の量や使用回数を減らすことができる。

花粉症などのアレルギー性疾患は症状が悪化する(重くなる)と薬が効きづらくなります。しかし、症状が軽いうちに薬を使いはじめると、花粉の飛散量が多くなった時期でも症状をコントロールしやすく、その結果、そのシーズンの症状を軽くすることができます。
ここで花粉症の薬をのむときの注意です。
①花粉が飛ぶ量は雨や雪などの自然条件で減少する時期もありますが、薬の使用は途中で中断せずに、花粉飛散が少なくなる時期(スギ→4月後半、ヒノキ→5月中旬)まで継続することが望ましい。
②薬によっては眠けをもよおすことがあるため、車の運転、精密な仕事、高い所での作業などには注意して下さい。
③アルコールといっしょに内服しない。
④眠気やだるさが強かったり、他にからだの異常を感じたときは、主治医に知らせて下さい。

(3)手術療法

くしゃみや鼻みずという症状は比較的、薬による治療が有効ですが、鼻づまりにはききづらいといわれています。手術療法は鼻づまりの強い人に、鼻閉の改善を目的におこなうことが多いです。手術の方法には次にあげるようなものがあります。

○アルゴンプラスマ手術
○電気凝固法
○レーザー手術
○その他

(4)アレルゲン免疫療法(これだけは以前と異なります)

アレルゲン免疫療法はこのコラムでも何度かとりあげましたが、

①皮下注射による方法
②舌下免疫療法

の2つがあり、②スギの舌下免疫療法が平成26年10月から新たにできるようになりました。
実際問題として、注射をうけるために毎週医療機関を受診するということは大変な手間と時間がかかるために、だれでもできるという方法ではありませんでした。その点、舌下免疫療法は、1ヶ月に一度の受診ですみます。痛い注射も受けずに済みます。大変おすすめなのですが、1点だけ注意してください。それは始める時期です。花粉が飛び始めてからはできませんので、今、現在は無理です。
御希望の方は、申し訳ないのですが、来年の花粉症シーズンのためにことしの6月〜12月に来院してください。来年も1月〜5月は始めることができません。

花粉症シーズン中は、日常生活での生活習慣も大切です。花粉症の症状を悪化させる花粉以外の要因には次のようなものがあります。

①ストレスの多い生活。
②不規則な生活リズム。睡眠不足。
③高たんぱく質や高脂肪の食生活。
④排ガス、大気汚染→排気ガスなどで汚染された大気中の微粒子が免疫反応をおこす抗体を産生しやすくし、花粉症の発症を促進する。
⑤アルコール→鼻閉悪化

以上2012年2月コラムより(一部改変)

耳が痛い項目もあるかと思いますが、できるだけ避けて春を迎えましょう。

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